馬場けんじ

●議会報告●

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平成23年第3回市議会定例会での一般質問です。

◯それでは、通告に従いまして、質問をさせていただきます。
 1,000年に一度と言われる未曾有の被害をもたらした東日本大震災から、約6カ月が過ぎようとしております。また、この間、誘発地震とも言われる余震、各地域での地震や、7月26日から7月30日にかけて発生した新潟・福島集中豪雨、そして今回、紀伊半島集中豪雨など、和歌山県などを中心に戦後最大の被害をもたらしたといわれる台風12号と、これほど次から次へ自然災害が発生した年は近年になく、これから復旧復興に向けた支援を最優先として取り組んでいかなければなりません。
 改めて、今回の台風により、お亡くなりになられた皆様方に、心より御冥福をお祈り申し上げますとともに、避難されている皆様方に、心からお見舞いを申し上げます。
 これ以上自然災害が起きないように、そしてこういった暗い話題がこれ以上ないように、だれもがそのような思いであると思っております。特に3月11日の東日本大震災以降、日本じゅうが意気消沈していました。さまざまな行事、イベント等も自粛、縮小傾向、なかなか明るい話題が少なかった日本でありますが、そうした中、7月18日、サッカーの第6回女子ワールドカップドイツ大会にて、日本代表なでしこジャパンが、世界ランキング1位の米国を2対2からPK戦の結果の末、3対1で破り初優勝。この女子サッカーなでしこジャパンの活躍は、日本全国に勇気と感動を与えるものでありました。
 年齢制限のないフル代表が世界一を争う大会で日本が優勝したのは、男女を通じて初めて。女子は、オリンピック3回、ワールドカップ6度目の出場で、日本スポーツ史を塗りかえる偉業を遂げたわけであります。
 テレビでも中継されたこのサッカー女子ワールドカップ決勝戦、この平均視聴率は、早朝の時間帯としては驚異的な21.8%、これは関東地区の数字でありますが、こういった視聴率でありました。早期の時間帯であるにもかかわらず、すごい視聴率をたたき出したということで、いかに多くの皆様の関心が高かったかということがわかるわけでもあります。次のオリンピックへ目指し、今でもこのなでしこジャパンの戦い、そして話題については、毎日のようにテレビのニュースなどでも放送されているところです。ちょうど、きょう、これからオリンピックをかけた大事な試合が行われることになっております。恐らく、これから女の子のサッカー人口というのも、かなりふえていくのではないかと感じているところであります。
 こういったスポーツや、そしてさらには文化、芸術面での活躍ということに触れるということは、本当にだれもが元気になりますし、皆に勇気と感動を与えるものになっていくなと、改めて強く感じたところであります。
 そうした中で、この間、日野市内においても小学生や中学生、高校生がさまざまな分野で活躍された話題を、私もいろいろなところで耳にしたり、実際に見させていただきました。今回の一般質問では、そうした姿を通し、これからの未来を担う青少年世代の皆様がさらに活躍できるような、そんな元気なまちづくりを目指し、質問をさせていただきたいと思います。
 中学校の野球部の大会での優勝や、吹奏楽部の活躍など、耳にしております。高校野球では、皆様もよく御存じのとおり、西東京地域の日大三高が全国大会で優勝いたしました。聞いたところによりますと、日大三高のエースピッチャーは、日野市の南平の少年野球チームに所属されていたとも伺っております。
 また、全国大会の前に行われる高校野球西東京大会では、地元の日野高校の活躍もありました。甲子園で、日大三高は対戦相手を圧倒した試合も多かったわけでありますが、日野高校はかなり大会で相手を追い上げまして、途中まで7対6と1点差までかなり追い上げました。惜しくも破れたわけでありますが、都立高校の中では年々、力をつけており、かなり強いチームになっているなと感じたところです。実際に野球部のメンバーも、日野市内にお住まいの部員さんが多く活躍されているとのことであります。
 いずれにしても、この夏の期間、スポーツ、文化、芸術面で、若い世代である青少年の皆様が活躍する、そんな元気な話題があったのかなと感じております。
 まず初めに、改めてこの期間での小学生、中学生、高校生の活躍について、頑張っている姿について、お伺いしたいというふうに思います。




◯教育部長
ことしの夏、日野の子どもたちは、暑さに負けずさまざまな分野で活躍しております。私からは、小・中学校の子どもたちの活躍の様子について、紹介させていただきます。
 小学校では、旭が丘小学校の合唱部が、NHK全国学校音楽コンクール東京地区予選大会で銀賞、またTBS全国こども音楽コンクールで優秀賞を受賞いたしました。
 また、昨年、NHK全国学校音楽コンクール全国大会初出場で、見事、銅賞を受賞いたしました七生緑小学校合唱部が、ことしも東京地区予選、本選大会において金賞を受賞し、去る9月3日の関東甲信越大会に出場し、栄えある金賞を受賞いたしました。そして、ことしも10月9日、NHKホールによる全国大会に出場することとなっております。
 また、中学校では、吹奏楽部が活躍し、七生中学校吹奏楽部が、東京都中学校吹奏楽コンクールにおいて金賞を受賞したほか、第二中学校、第三中学校、第四中学校、三沢中学校、大坂上中学校の各吹奏学部が銀賞を受賞し、日ごろの練習の成果を存分に発揮することとなりました。
 また、スポーツでは、市民大会において、さまざまな競技での活躍を初め、大坂上中学校の野球部が、多摩地区中学校野球大会で優勝、そして南関東大会に出場しました。また、第三中学校の水泳部が、関東中学校水泳競技大会個人400メートルメドレーで3位に入るなどの成果を上げたほか、残念ながら上位入賞ではありませんでしたが、七生中学校の水泳部では、全国中学校水泳競技会、第四中学校では、水泳部が関東中学校水泳競技会、また卓球部が、関東中学校卓球大会に出場するなど、それぞれの代表として、誇りを胸にすがすがしい記憶と記録を残す夏になってきてございます。
 以上でございます。




◯まちづくり部参事
私の方からは、市内の高校生におけるさまざまな大会での活躍について、御説明いたします。
 議員のお話にもありましたとおり、ことしの夏の全国高校野球選手権の西東京大会では、都立勢として健闘し、惜しくも甲子園出場とはなりませんでしたが、都立日野高校野球部の活躍がありました。また、この全国大会で優勝し、さらにアジアAAA大会でも日本代表として優勝投手となった日大三高の吉永投手は日野市民であり、日野市の少年野球チームを経て七生中学校の卒業生でございます。その活躍は、すばらしいものでございました。
 また、夏に開催されました2011年ジュニアスポーツアジア交流大会の柔道におきましては、日野市民で都立高校に通う矢澤さんが、78キロ超級女子の部で優勝いたしました。さらに、国体予選となる関東ブロック選手権の団体戦におきまして優秀な成績をおさめ、ことし10月に、山口県で開催される第66回国民体育大会への出場が決定いたしました。
 日野市では、教育、文化、スポーツ等で、東京都大会以上の大会で優秀な成績をおさめたこのような市民に対して顕彰する、日野市文化・スポーツ功労者顕彰の制度がございます。この高校生たちの活躍に対しまして、日野市として顕彰を行う予定でございます。
 以上でございます。




馬場賢司君
御答弁ありがとうございました。
 今、お話を伺いますと、合唱、吹奏楽、野球、水泳、卓球、柔道と、さまざまな分野で活躍されている姿が、よくわかりました。部活動の中では、特に中学校6校の吹奏楽部がいずれも賞を受賞されているということで、吹奏楽のレベルの高さも感じたところであります。この吹奏楽部については、後ほども触れておきたいと思います。
 それでは次に、3点についてお伺いしたいと思います。
 来年3月にオープン予定の市民の森ふれあいホールについてです。大分、近くを通りますと、外観の様子がよくわかるようになってまいりました。このふれあいホールについては、スポーツのみならず文化芸術の拠点としての位置づけもあるわけですが、1点目は、このふれあいホールでの青少年育成という視点での活用について伺います。
 2点目は、平成25年度に開催予定の国体でありますが、日野市では、空手、ボクシング、ホッケーという3種目の実施が予定されていると伺っております。この国体を通しての青少年のアスリート育成についてお伺いいたします。
 そして、3点目としては、陸上競技場がホッケーの関連で今後、工事をされるということですが、市民の皆様からも、どういうふうな活用がされていくのか、国体が終わった後の状態はどうなるのか、いろいろとお声をいただいているところであります。こういったことを含めて、改めてこの陸上競技場の改修、今後の維持管理などについてお伺いしたいと思います。
 以上3点について、よろしくお願いいたします。




◯まちづくり部参事
まず1点、(仮称)市民の森ふれあいホールは、青少年育成という位置づけについて、お答えいたします。
 (仮称)市民の森ふれあいホールは、市民の交流拠点として位置づけられております。さまざまな分野における市民交流の中で、青少年分野の市民交流における利用は十分可能であり、スポーツ大会の開催やスポーツ教室の開催なども、青少年の育成につながる事業と考えております。スポーツ以外でも、音楽活動や文化活動などの青少年育成事業の実施ができるように調整を図りながら、青少年の活躍の場、居場所としても活用してまいります。
 続きまして、国体でのアスリート育成のための取り組みについてにお答えいたします。
 日野市では、国体を契機といたしまして、まちの活性化、市民の体力向上を目指しております。東京都でも、平成25年度の国体開催に向けて、各競技におけるジュニア育成事業を実施しております。日野市では、平成21年度より、日野市体育協会が中心となってジュニア育成事業に取り組んでおり、ジュニアバレーボール、卓球教室など17の加盟団体が競技力向上に向けて取り組み、昨年は1,100人の子どもたちが参加しております。
 日野市が開催地となる国体競技の空手道では、ジュニア育成事業によるジュニア空手道大会を目指し、165名の子どもたちが練習を行いました。アスリート育成を実施していくためには、競技人口を拡大させていくことから取り組む必要があると考え、小・中学生を中心にスポーツ教室の開催に向けて、競技団体と一緒に検討を行っているところでございます。
 以上でございます。




◯企画部長
陸上競技場の改修及びその後の活用について、お答えをさせていただきます。
 平成25年に開催をされます国民体育大会のホッケー競技場の整備に当たりましては、仲田の陸上競技場のフィールドの天然芝を日本ホッケー協会が公認する人工芝に整備する必要がございます。そのため、人工芝生化整備工事の契約案件について、その議案を今議会に提出予定でございます。
 改修後の平成24年度の利用でございますが、リハーサル大会ホッケー場としての利用はもちろんでございますが、サッカー競技やフットサル、グラウンドゴルフやアーチェリー、新たにゲートボールなど、さまざまな競技で御利用いただきたいというふうに考えております。
 また、国体終了後のあり方についてでございます。これにつきましては、これまでこの施設への要望も踏まえ、天然芝に戻した場合の維持管理費などの課題、問題、また、サッカー用の人工芝も含め、協議、検討をしていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。




馬場賢司
ありがとうございました。
 ふれあいホールの活用、アスリート育成という部分については、小・中学生などのお子様が、日ごろ屋内スポーツ競技などをされている保護者の皆様からも、かなり期待されたお声を伺わせていただいているところであります。国体の予定種目である空手の関係者の皆様からも、同様のお声をいただいているところです。今、ジュニア育成事業等についてもお話がありました。青少年育成という観点での、さらなる取り組みをお願いしたいというふうに思います。
 続きまして、中学校の部活動関連、そして御答弁の中でも活躍の姿がありました野球関連について、質問をさせていただきます。
 まず、この夏の期間の暑い中、部活動が実施されましたが、そうした中で、熱中症の関連についてお伺いしたいと思います。
 この夏も、かなりの猛暑でありました。まだまだ、これから残暑厳しい日もあるかと思いますが、総務省消防庁によりますと、7月における熱中症による全国の救急搬送者は1万7,963人となり、昨年7月での数字、1万7,750人と比べて1.01倍に増加したことがわかっております。これは、特に高齢者の65歳以上の搬入者数が多く、全体比で5割に近い値となっていますが、新生児から少年の若年層も増加しているということ、特に少年区分では、全体比で3ポイントもふえているという現状であります。
 熱中症対策については、これからも毎年、夏季期間を中心として十分な対策が求められております。夏季の部活動等でも救急搬送されたケースがあったわけでありますが、1点目として、日野市内の状況について、予防の取り組みなどについてお伺いしたいと思います。
 その熱中症の対策の一つとして、氷をうまく活用して対応に当たっている学校もあるということです。自治体によっては、製氷機等を設置して、常に氷で体を冷やすなどの対応に当たっているところもあるということであります。
 2点目は、学校への熱中症対策のための製氷機設置について、お伺いしたいと思います。
 3点目は、吹奏楽部についてお伺いいたします。
 これは、とある都立高校の吹奏楽部でありますが、夏休みの期間は8月30日を除いて毎日、部活と伺いました。この8月30日だけ、宿題をやる日ということで、そう決めているということです。それ以外、土日も含めて毎日、部活ということ。かなり気合いが入っているなと感じたわけでありますが、吹奏楽部というのは、ほかの保護者の皆様からもお話を聞いたところ、スポーツ系文化部とも呼ばれているそうであります。確かにマーチングなどの動きもあり、例えば、高校の吹奏楽部であれば、高校野球のとき炎天下の中、スタンドで演奏するわけでありますので、体力勝負というところも多分にあるようであります。先ほど、中学校6校の受賞についてのお話もありました。ただ、今の段階で、吹奏楽部のない中学校もあるのも現状であります。
 そこで、3点目になりますが、以前、一般質問の中で、吹奏楽部のない中学校への支援ということについても取り上げたことがありますが、この間の動きについて、お伺いしたいというふうに思います。
 次は、野球関連になります。前段の答弁の中でも、野球の活躍についてのお話がありました。2点について、お伺いいたします。
 ただ、来年度もかなり財政状況等なかなか厳しい中、場合によっては思い切って削減する事業も考えていかなければいけないというような、さまざまなお話も伺わせていただいております。そうした中で、次のこの2点の質問については、財政状況等も踏まえた現状の考え方、方向性という観点で質問させていただきたいと思いますが、ただ、要望もいただいているところでありますので、取り上げていきたいと思います。
 1点目は、中学校でのナイター設備についてです。これについては、昭和46年に、まず、日野第一中学校に設置されて、それ以降、平成3年ぐらいまで順次、設置されているようであります。そうした中で、現在ナイター設備のない中学校に関しての現状について伺います。
 これについては、基本、地域開放という中で、この夜間照明が使用されていると思いますが、場合によっては部活動の延長で使用することもあるということであります。これは、一つの学校で設置となると、どのぐらい費用がかかるのか。これも含めてお伺いしたいと思います。
 2点目につきましては、この間、何人かの議員の方からも一般質問の中で取り上げられておりますが、野球ができる環境の充実ということで、野球関係者などからも比較的要望の多い新たな野球場、また硬式もできる球場等の整備について、現状をお伺いしたいと思います。
 以上、それぞれ5点について、御答弁をお願いします。




◯教育部長
それでは順次、お答えをさせていただきます。
 まず一つ目の、夏季期間の熱中症の状況と予防についてでございます。
 昨年の記録的な猛暑に続き、ことしも7月には連日猛暑が続いた中、節電も行いました。そして、ことしの夏も熱中症が大変心配されたところでございます。今までのところ、事故という報告は上がってきてございません。
 教育委員会では、6月に、各学校に熱中症事故の防止についての通知をいたしました。また、ことしにつきましては、日野市で熱中症の予防法と対処法を載せたパンフレットを作成いたしました。このパンフレットは、幼稚園、小・中学校、各児童・生徒とともに配布を行い、その予防の徹底を呼びかけたところでございます。各学校でも、体操着登校や水筒、あるいはタオルの持参、クールスカーフの許可など工夫を図り、体調を崩した子どもへのケアを十分、気を配りました。
 また、部活動の熱中症が特に懸念されますので、小まめな休憩あるいは水分補給等を徹底し、部活動では決して無理をさせないよう指導もいたしました。
 近年の夏における猛暑の対処としまして、ことし、すべての小・中学校の最上階の普通教室にエアコンの設置を完了いたしました。これにより、子どもたちの健康面の安全確保と良好な学習環境が整い、また、熱中症対策としても、部活動をやっているお子さんたちも、そういうふうなものを使っているというふうな中で、熱中症対策の効果も上げてきてございます。
 次に、熱中症対策の一つとして、製氷機の設置という件でございます。
 各学校では、打撲等けがへの冷却や熱さまし用に、保冷剤や冷蔵庫の氷を常備し、万が一の場合に備えてございます。現在、製氷機につきましては、一部の中学校において設置がされており、部活動中のけがへの冷却に利用されており、熱中症症状の対策にも利用されているということでございます。
 また、3点目の吹奏楽部についてでございます。市立中学校8校中、7校に吹奏楽部があり、そのうち従来からある6校につきましては、先ほど報告したように、コンクール等で受賞するなど活躍をしてございます。
 残る1校、日野第一中学校になりますけれども、昨年までは吹奏楽部はありませんでしたが、魅力ある学校づくりプロジェクトの一環として、1月にプロジェクトチームを立ち上げ、学校とPTAの新旧役員を含む地域の人たちによる実行委員会もできました。そして、公民協働により楽器を集め、学校と地域が一体となって吹奏楽部の開催準備を行ってきました。
 その後、6月下旬に、部員28名による吹奏楽部が活動をスタートすることができ、7月14日にはお披露目会を実施をしております。日々、子どもたちは一生懸命練習に励んでおりますので、今後の活躍が期待されるところでございます。
 以上です。



◯教育部参事
野球に関連いたしまして、中学校のナイター設備について、御質問をちょうだいいたしました。
 現在、中学校の体育施設の開放を一般開放を行っております。これは、広く市民の皆様の自主的なスポーツ、レクリエーション活動に、また健康増進や体力づくりに活用いただくために、学校教育に支障のない範囲で開放を行っているもので、校庭については、土曜、日曜、祝日の昼間行うものと、月曜日から日曜日の午後7時から9時までの夜間に行う校庭ナイターがございます。
 お尋ねのナイター設備の設置の現状でございますが、市内中学校8校の中で、先ほどお話もございましたが、一中、二中、七生中、三中、四中の5校において、ナイター設備が設置されております。三沢中、大坂上中、平山中の3校には設置がされておりません。
 なお、財政的なことのお話がございましたので、1基当たりどのぐらいかというお話がございますが、ナイターの設備の設置には、1校当たり過去の例では、おおむね3,000万ほどかかるというふうになっております。
 平成22年度の利用状況でございますが、延べ428回、9,969人の市民の皆様に利用されております。申し込み申請には、利用者の利便性を考え、スポーツ施設予約システムを導入しておりますが、その申し込み件数から見ますと、2,372件と、多くのニーズがあることを認識しております。今後、学校と協議、調整する中で、利用可能日の増加等も含め、さらにスポーツ開放利用者の環境整備に向けて努力してまいりたいと考えております。
 以上でございます。



◯まちづくり部参事
市民球場の現状についてという御質問でございます。
 日野市内で野球ができる体育施設といたしましては、6施設、7面のグラウンドがございます。これらは、主に軟式野球やソフトボールなどの利用となっております。平成22年度の年間利用状況といたしましては、約3,000件、1万1,000人の利用がありました。現在、これらの体育施設で硬式野球ができるグラウンドはございません。
 しかし、硬式野球での利用を求める御要望にこたえるために、ネット等で安全面への配慮を行うことを条件に、練習につきましては、河川敷の東光寺グラウンド、多摩川グラウンドを週1回、優先的に御利用いただいている状況がございます。
 また、日野市行政境界内に、立川市管理の河川敷グラウンドがございます。平成22年度は、2面のグラウンドを1月中旬から3月中旬までの日曜日を、9日間、日野市の団体が利用いたしました。今年度は、5月、9月も含めまして、9日間利用する予定でございます。
 この立川市管理の河川敷グラウンドにつきましても、安全面の配慮から硬式野球はできない状況でございます。観覧スタンド席や選手控え室、スコアボード、放送設備、駐車場などを備え、硬式野球もできるような、いわゆる市民球場は、日野市にはございません。
 現段階では、このような市民球場を整備していくことは非常に厳しい状況でございます。市といたしましては、今ある施設の中で、最大限の利用を図っていく考えでございます。
 以上でございます。



馬場賢司
それぞれの御答弁ありがとうございました。
 夏季期間の熱中症の予防対策については、これからも引き続き十分な対応をお願いしたいと思います。
 製氷機につきましては、最低限、まず中学校の設置を要望したいと思います。よろしくお願いいたします。
 吹奏楽部については、日野第一中学校の活動の開始についての御答弁がありました。あと、現状、平山中学校にはありませんので、ぜひ、さまざまな角度で応援をお願いしたいというふうに思います。
 ナイター設備、野球場については、現状の市の考え方、認識をさせていただきました。ことし6月17日に、スポーツ基本法が成立しました。同法は、青少年スポーツの一層の拡充へ、学校、スポーツ団体、家庭、地域が相互に連携する重要性が盛り込まれております。その趣旨に沿った動きは、既に学校の部活動で始まっております。今後、外部指導者の積極的な活用なども含めて、さらなる部活動の活性化を要望したいというふうに思います。
 最後の質問になります。
 ちょうど今年度から芸術、文化、スポーツの部署が3階に移ってきたわけでありますが、これからのまちづくりの中では、この芸術、文化、スポーツなどを通して、将来を担う、これからの日野市を担う、未来を担う青少年世代の皆様をさらに応援して、日野のまちが一層元気になっていける、そういうテーマを大切にしたまちづくりの構築について伺います。
 今、どこの世界も人材育成がこれからの重要なテーマとなっております。日野市の将来像を構築していく中、そういったところにスポットを当てて、まちづくりを推進していくような取り組みについて、伺わせていただきたいと思います。




◯まちづくり部参事
文化、芸術、スポーツ行政における元気なまちづくりを目指しまして、2020プランの中で、スポーツの振興、芸術・文化の振興を基本施策と掲げ、市民の運動、スポーツ実践への支援や、芸術、文化に触れ合い、参加する機会の充実、発展のための施策を展開し、推進していきます。
 スポーツでは、平成25年度の国体を契機として、子どもたちが本物のスポーツ競技に触れ、夢と感動を分かち合うことにより、子どもたちの体力向上のきっかけをつくるなど振興を図っていきます。さらに、本格的なスポーツ選手を目指す子どもたちのサポートにも取り組んでまいります。
 今年度は、学校が実施している総合的な基礎体力向上による一校一取組運動や、文化スポーツ課では、市内17校の小学校に働きかけ、ロープ・ジャンプ・エクストラ、大縄跳び大会の実施に向けて取り組みを行っております。その発表の場といたしまして、来年春に、(仮称)市民の森ふれあいホールで大会を開催する予定となっております。このような取り組みを継続して行い、子どもたちのスポーツのきっかけ、場をつくり、教育委員会と連携しながら、応援する事業を展開していきます。
 先ほどもありましたとおり、最近の話題といたしまして、なでしこジャパンがワールドカップを制し、日本を元気にしてくれました。日野市にも少女チームが2団体、レディースチーム6団体の合計8団体の女子サッカーチームがございます。日野市サッカー連盟に加盟し、多摩川グラウンドで練習を行い、浅川スポーツ公園グラウンドで開催される大会に参加するなど、活躍しています。
 子どもたちがスポーツを始めるきっかけは、あこがれや人気、ブームなどに影響を受けます。なでしこジャパンの活躍は、まさにサッカーだけでなく、スポーツ人口をふやすことに貢献していくと考えております。
 文化活動につきましては、青少年たちの活動の発表できる場や機会を提供し、コーディネートできる仕組みや場づくりを行っていきます。青少年を応援する取り組みの一つといたしまして、去る7月28日に、「集合!ひのっ子ブラス&ボイス」を開催いたしました。これは、小・中学生が吹奏楽や合唱祭のコンクールや大会出場を目指して、日ごろの練習の成果を、本番前にひの煉瓦ホールにて発表できる場をつくり、入場無料で、だれでも観覧できるイベントとして開催いたしました。また、来年3月には、高校生たちが主役のロックフェスティバルを応援していきます。
 スポーツ分野においては、先ほど議員も触れられましたとおり、50年ぶりにスポーツ振興法が全面改正され、スポーツ基本法が制定されました。この中で、スポーツ立国の実現を目指し、国家戦略として、スポーツに関する施策を総合的かつ計画的に推進するとされており、地方公共団体は、基本理念にのっとり、スポーツに関する施策に関し、国との連携を図りつつ自主的、主体的に、その地域の特性に応じた施策を策定し、実施する責務を有するとされております。
 市といたしましても、スポーツ競技力の向上、地域スポーツクラブの振興、スポーツ推進計画の策定など、スポーツ推進に向けての取り組みを行うとともに、平成25年の国体開催、東京オリンピック誘致など、スポーツの振興に向けて教育委員会、体育協会などの関係機関と連携をとりながら、未来を担う青少年のスポーツ活動を応援していきます。
 以上でございます。




馬場賢司ありがとうございました。
 今回、私は、いろんな関係者の方から御連絡をいただいて、大学のバトン、マンドリン、高校の吹奏楽、野球は、高校野球の西東京大会、中学校の野球の関連など、それぞれ会場に伺わせていただき、さまざま演技されている姿や、暑い中、汗を流す若い世代の皆様の姿を見させていただくとともに、保護者の皆様からもさまざまな御意見、また御要望なども伺わせていただきました。
 また、夏休みの間も、この暑い中、部活動に通う中学生や高校生の姿、そういったものを自分自身で見て、聞いて、感じて、今回の質問で取り上げたところであります。さまざまなコンクールや大会には、出演・出場する児童・生徒のみならず、当然保護者や、その御兄弟、そしてその祖父母の皆様も多くお見えになっておりました。元気に活躍する姿を通じ、兄弟も刺激を受けて頑張ろうという気持ちになる。親も元気になる。祖父母の皆様も元気になる。こういう場でも、3世代の姿を目にしてまいりました。
 いずれにしても、さらに、これからの未来を担う青少年世代の活動を応援し、元気な日野市を構築していただきますよう、ぜひお願いをしたいと思います。
 前段で、小・中学生の活躍されている御答弁もありましたが、さらに、小・中学生が元気に活動できるように応援をしていただきたいと思いますが、ここで教育長より御所見をいただければと思います。




◯教育長  この夏の子どもたちの頑張りを、いろんな角度から見ていただきありがとうございました。
 この夏の子どもたちの出来事を、一つお話しさせていただきたいと思います。
 おかげさまでクーラーが最上階につきました。そして、この暑い夏でございます。クーラーがついたことにより、子どもたちはエネルギーとのつき合い、節電ということもございます。それについて、もう一度よく考えました。
 校長たちは、こういう話をしました。涼を感じる、その力を取り戻そう。木陰の風、風鈴の音、清流。五感と、それから今まで少し失っていた体の力を取り戻そう。とともに、暑い、しのげないときはクーラーを使おうということでございます。
 それが、夏休みが終わってからも、各家庭で、どうぞ皆さん、地域で聞いてください。いろんな中で、各御家庭が、節電という中でクーラーとのつき合い。やはり、しのげるときは扇風機でしのごう。しのげるときは窓をあけよう。そういう生活を子どもたちはしたということでございます。どうぞ、東電のこの検針のチケットで、昨年度との比較が小さく書いてありますかね、何%と。よく見てください。その中では、子どもたちの何というのかな、自分のこととしてとらえた、この夏の過ごし方がありました。
 言いたいのは、体の力を取り戻すとともに、生活を整えるということです。暑い夏を乗り切るためには、暑いクラブ活動に朝元気に出て行くためには、生活を整える。そして本来の力を高めていく。もう一つは熱中症。異常気象の中で熱中症ということもあります。それをどう兼ね合いをつけていくかということが、これが今私たちの一番大切な力だというふうに思います。それを頑張った子どもたちであるということをまずお伝えしながら。
 私も神宮に行ってまいりました。ちょっといいですかね、きっと議員さんも言いたかったんですかね。
 日野高校対日大三高です。日野高校です。打席順に言います。一番、三沢中学校出身、飛んで飛んで3番、三沢中学校出身、飛んで飛んで7番、七生中学校出身、8番、大坂上中学校出身、11番、大坂上中学校出身、11番はピッチャーで、次にエースナンバーが出てきたけれども、それも大坂上中学校出身でございます。見事な試合でした。これが、その西東京大会のプログラムです。各校20人までですけれど、付せんが張ってあるのは全部日野の中学校の子どもたちです。約45名います。当然、20人に入らない子どもがたくさんいますので。
 議員がおっしゃられたように、小学校のときから地域で、親子で、地域のコーチと一緒に汗を流して、中学に入る。中学に入ったときには、そのクラブに入って初めてそこでそのスポーツに触れる子もいる。でも、そこも学校ぐるみ、地域ぐるみ、親子ぐるみ。そして、その次の段階で選択している子どもたちも、私たち地域として応援していく。このことは、ぜひ首長部局と一緒になってですね、まず、私はいつも行くんですけれど、本当は議員の皆様には、ミニバスケットだとかいろんなスポーツの中で、お会いさせていただきます。議員さんが地域の中で本当に応援していただいていることにつきまして、ここでまた改めて感謝申し上げるとともに、教育委員会としても全力を尽くしたいと思います。
 以上でございます。




馬場賢司
ありがとうございました。
 先日、野球の話題などを通して、一度は甲子園に行ってみたいなという、そんなお話もされておりましたが、最後に、市長から御所見をいただければと思います。



◯市長
馬場議員から、未来を担う青少年の皆様を応援しようと、こういうことで、この夏の子どもたちの活躍、それで前段として、大震災の後、非常に落ち込んでしまった日本全体の雰囲気を、あの若いなでしこジャパンの選手がかなり盛り上げてくれたといいますかね、そのことを踏まえて、もっともっと日野市内の子どもたちを応援しようではないかと。それが、ひいては日野という地域の活性化に結びつくであろうと、こういう御指摘、あるいは御質問でございます。
 幾つかのポイントがあったわけでございますが、まず、この夏の子どもたちの活躍は、本当に私もうれしいと思います。今でも続いておりますが、合唱から、ブラスバンドから、野球からですね、数多くの分野で日野市内の子どもたちが大活躍をしていました。幾つかのグループ、選手にはお会いをしましたが、とてもいい顔といいますかね、をしていて、頼もしいなというふうに思いました。
 市民の森ふれあいホールの関係ですが、これは国体に絡めてといいますか、いろいろ補助金をいただいたり、うまいぐあいに整備をすることができたわけですが、青少年だけでなくて、もちろん高齢者とか障害者とか、全般の市民の健康とか、幅広い利用方法を考えているわけですが、特にこの青少年については、体力というか、運動能力の向上に、前の陸上競技場とともに、有効活用をさせたいというふうに思っているところです。
 特に、アスリートの育成というようなことも質問の中にございましたが、前にも申し上げましたが、東京都市長会、私どもが中心になって提言をしようということで、国体を一過性のものにしてはいけない。あるいは、出る選手だけのものにしてはいけないと。全体のそれぞれの市民が、特に若者が盛り上がる。それを通じて運動能力が上がるような大会にしようではないかというようなことで、東京都市長会で来年から3年間、それぞれの地域に100万円だったかな、ともかく子どもたちの運動能力向上のためのいろんな仕掛けをすれば、補助金を出すというふうな仕掛けをつくりました。
 これは、子ども体験塾なんかの延長であるわけです。地域では、なかなかできないだろうと。市長会というところでやりましょうというふうなことで、やります。これについて、もう既に学校側に投げかけておりまして、東京の子どもたちが、どうも全国の子どもたちと比べると運動能力がずっと低いと。低いまんまであると。これを何とかしようよということで、いろんな仕掛けを考えてほしいということを先生方に、もう投げかけているところでございます。これもあわせて、ふれあいホールの利用と含めてやっていきたいなというふうに思います。
 中学校の部活とか、高等学校の部活の関係もございます。いろいろ、それぞれについて、学校それぞれの特徴がございます。それを生かして、子どもたちが伸びるように支援をしていきたいというふうに思います。
 本当に高等学校では、少し前ですけれども、やはり日野高校が強い時期があって、都立の小平と、たしか日野とが都立高校で唯一ベスト8ぐらいに残ったときがありました。あのとき、実は小平の市長と話をしまして、もし決勝で会うんだったら、お互い神宮のこの辺の席に座ろうとかというふうなところまでお話をしたのですが、たしか準決勝ぐらいで両方とも負けちゃったんですよね。
 私も、若いころに一度甲子園には行ったことがありますが、ぜひ市長をやっているうちに、一度日野高校か何かで行きたいなという思いがございまして、校長先生にもそんなお話をした経緯がございます。幸いにも日野市出身の中学生が、結構それぞれの高等学校で活躍をしているようでございますので、決して夢ではないなと思って、夢はずっと持ち続けていきたいというふうに思います。
 それから、立川のグラウンド、ありましたね、河川敷のね。これ、実は青木市長さんの時代に、これはずっと以前にいろんなお約束があって、全部そちらのお金で整備しているんだけれども、初めはどうぞと言って、こちらがお貸ししているんですよねと。だから少しはお貸しくださいよというんで、だんだんだんだん枠が広がって、今、九日でしたかね、こうなってきたんですけれども、もう50年ぐらいたつんですね。
 当初ですね、これ実は日野の市議会かな、町議会かな、要するに判こをついて、使っていいですよというふうな議決をしちゃっているんですね。そんな関係があって、なかなか言いにくいといいますか、対応しにくい面があって、ただ、もう50年もたちますので、大体50年たつと、もうそろそろいいだろうと。1回、原点に戻してもらいたいということで、できれば、いずれまた近々そんな話が出ると思うんですが、議会の御協力もいただいて、あそこは日野市分なんだから、そろそろどうでしょうかというふうなことをお考えいただくと、後押しになるかななんていうようなことも考えているところであります。非常に広い敷地であります。そんなことも踏まえて、ちょっと立川のグラウンドの利用については、今、検討中でございます。
 あと、人材の育成は本当に大事なことです。指導者ももちろん大事です。それからトップアスリートがそばにいると、今回の吉永君なんかそうですけれども、子どもたちの目の輝きが違ってきます。あそこにいた、あの吉永さんが、今、甲子園で活躍して勝ったんだっていうようなことは、やはり身近で見ていた子どもたちには、すごく大きな刺激になります。かつて、コニカのワイナイナだとか、いろんな選手がその辺を走っているときに、子どもたちが結構歓声を送っていましたけれども、やはり本物をそばで見せるということも、とても大事です。
 こういうことも含めて、いい人材をつくって、そして子どもたちに頑張らせる。そして、その子どもたちの頑張りを見て、おじいちゃんも、おばあちゃんも、若者もみんな元気になる。そんな日野市をつくっていきたいと思います。引き続き御指導を賜りたいと思います。


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