馬場けんじ

●議会報告●

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 平成20年第3回定例会で取り上げた一般質問について、ご報告させていただきます。

●馬場けんじ
 それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。
 日野本町周辺地域の今後のまちづくりということで、大きく4項目について順次取り上げていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 今、この地域については、日野第一中学校の建て替え、そして市民の森ふれあいホールの建設、これは今年度から工事着工予定ということで、今後、新たな学校施設、また地域コミュニティーの拠点など、施設面が充実、整備されてまいります。
 また、日野駅前を通る都道256号線、ここは甲州街道という名称が残っているわけですが、国道から都道に移管されて約1年半となり、以前より大分、車の通行量も減ってまいりました。
 そのような中、日野本町二丁目地域では、今年度から日野宿再生事業の中で、大昌寺前の用水路が開渠される、また、その大昌寺前、日野第一小学校北側の道路については整備がされて、歩いて楽しめるような雰囲気のまちづくりも推進されてまいります。
 この歩いて楽しめるという部分では、日野本町周辺地域にお住まいの地元の皆様から御提供いただいた、約50年前の日野宿の写真の展示「まちかど写真館inひの」も6月よりスタートされております。日野宿交流館内と日野駅までの甲州街道沿いを中心に懐かしい写真が展示をされているところです。この9月1日からは、さらに特別展ということで、今、八坂神社の前にも昭和初期からのお祭りの御輿をかついでいる写真などが展示をされているところであります。
 そして、皆様御存じのとおり、この「まちかど写真館inひの」の写真を見ながら、まちの人々との触れ合いを楽しみながら歩くという、この趣向で、俳優、地井武男さんが日野駅から甲州街道を日野用水沿いに進み、この写真展の中心になっている日野図書館へと歩いていく「地井散歩」が放映されて、この地域が紹介されたところであります。
 この地域でのいろいろな催しについても、活気を見せていると思います。8月後半に毎年、仲田の森で行われているアートフェスティバル、これも今回で12回目となりました。また、先日8月30日は、日野宿発見隊ふれあい遊びづくしという、この地域を中心とした催しも行われ、大昌寺前の駐車場での子どもたちの遊び場、夕方は日野宿交流館で夕涼み会が催されました。
 この間、新たな催しを含めて、地元の皆様、地元商店会と公民館、図書館、日野宿交流館など、職員の方々も一体となって、さまざまな行事が行われております。地域の盛り上がり、にぎわいを見せているというふうに感じているところであります。
 そういった中で、まず1項目めとして、初めにこの日野本町周辺地域の今後のまちづくりについてお伺いしたいというふうに思います。
 去る7月の後半に、公明党の会派で北海道函館市の函館市都市景観条例について行政調査に行かせていただきました。函館市のそれぞれの地域の特性を生かした都市景観の形成を図るために、行政と市民、事業者などがそれぞれの役割を十分に認識しながら、一体となって都市景観の形成を進めていく取り組みについて学ばせていただきました。
 そういった意味で、特に現在、検討されている景観条例の策定状況、この地域の都市景観形成ということも含めて、まず今後のまちづくりについてお伺いしたいというふうに思います。

●まちづくり部長
 景観条例、景観形成についての御質問でございます。
 初めに、景観条例の策定の状況についてでございますが、現在まで景観ワークショップ、その後の景観まちづくり検討委員会の設置によりまして、いろいろと議論を重ねてきているところでございます。議員からもお話がありました日野本町周辺の日野宿地区、それから高幡不動、百草の里山など、日野市の特色ある景観を有する地区を、景観重点地区として保全、誘導していくこととしておりますが、景観法に基づく景観条例を作成するためには、東京都の同意を受けまして、景観行政団体となる必要がございます。東京都では、市が景観計画を策定する際には、建築物の色彩の制限を必須事項としているため、これから行います色彩の実態調査の結果をもとに、具体的な制限内容を検討することとしております。
 日野本町周辺地域につきましては、まちづくり交付金を活用し、現存する蔵や、日野宿本陣などの歴史的建造物を活用した、日野宿再生事業を進めております。このような事業の目標にあわせ、宿場町の町並みとして、その歴史と伝統を生かし、統一感のあるまちを誘導することを、本地区の景観形成方針と考えているところでございます。
 なお、景観まちづくり検討委員会では、景観条例に市民の景観形成への協力を規定するには、この地区で生活している商業者や地権者の意向を十分に踏まえること、また、技術面、資金面での支援の検討等をあわせ、土地利用や建築行為の規制あるいは緩和等を検討すべきという意見が出ております。
 いずれにいたしましても、良好な景観を形成、保全していくためには、地域の住民が目指すべき景観を共通認識した上で、一体となった取り組みを行うことが必要でございます。景観法に定める景観協定等の手法も含め、組織や支援のあり方など、先進市の事例等も踏まえまして、調査研究していきたいというふうに考えているところでございます。
 以上でございます。

●馬場けんじ
 ありがとうございました。
 行政調査に行った函館市の都市景観条例でありますが、具体的には、函館市の歴史的環境や良好な景観資源を保全していく仕組みについて、また、函館らしい地域などを都市景観形成地域等に指定していく仕組みについて、そして市民の皆様の主体的な都市景観形成への活動を支援するための認定制度、また活動費の助成制度などについて、それぞれ学ばせていただいたところであります。
 今後の景観条例作成に当たっての取り組みなどについて御答弁いただきましたが、やはり地域住民の皆様の協力、そして住民の皆様が率先して活動できるような仕組みが必要であると思いますので、具体的に今後、建ぺい率の緩和でありますとか、また助成金の活用であるとか、そういった支援などを柱としたものを、ぜひ構築をしていただきたいというふうに思います。
 景観条例、景観形成を含めた日野本町地域の今後のまちづくりについて、まずお伺いした中で、具体的な質問に移っていきたいというふうに思います。
 2項目めとして、バス路線について取り上げていきたいというふうに思います。
 これからの高齢社会の中で、高齢者の皆様が安心して気軽に出かけられるまちづくり、交通不便地域の解消、駅と駅とを結ぶ交通回遊性等の向上などを踏まえた、路線のさらなる充実が求められております。まず、そういった意味で、今後どのようなことを主眼として、市内全体の路線網を充実させていくのかどうか、まず全体的な考え方についてお伺いしたいというふうに思います。

●まちづくり部長
 市内バス路線網の充実についての御質問でございます。
 市内の交通は、主に駅間を結ぶ幹線道路や大規模な団地と駅間などを運行する路線バスと、公共施設などを結ぶミニバス、ミニバスが通れない狭隘道路を運行するワゴンタクシーでネットワークを形成しているところでございます。
 路線バスは、駅などのターミナルに最短の時間、距離で運行することを主眼とする交通手段であり、ミニバス、ワゴンタクシーは、施設の利用や日常の足として利用のしやすい交通手段として、互いに補完することでバランスのとれた交通網としていきたいというふうに考えているところでございます。
 ミニバスについては、7路線で、区間延長が約110キロメートルとなっております。年間で146万人の方が御利用しております。
 ワゴンタクシーも、2路線で3万人の利用者がありますが、交通事業者の収支状況につきましては、赤字基調となっているところでございます。
 したがいまして、継続してバランスのとれた交通網を維持するために、需要に応じた再編が必要と考えているところでございます。
 例えば、百草落川地区と病院や市役所を結ぶ市内路線につきましては、昼間の増便要望が多く、日野~豊田駅を結ぶ日野台路線につきましては、早朝、夜間の増便や、始発、終発の時間延長の要望が多いなど、運行地域によってその要望は異なっております。
 市、バス利用者、事業者、運輸局、交通管理者などで構成します日野市地域公共交通会議が4月に発足しております。この会議では、利用状況、要望を正確に把握するために、路線バス、ワゴンタクシーを含めた市内バス路線の乗降調査、アンケート調査を予定しております。また、新たにデマンド型のタクシーについても調査研究することとしております。
 このように、現在の利用状況、要望事項等から需要予測を行いまして、将来も継続可能な需要実態に応じた形の路線網に再編していきたいというふうに考えているところでございます。
 以上でございます。

●馬場けんじ
 ありがとうございました。
 今後、乗降調査、アンケート調査などの実施が予定されているということでありますので、そういう中でバランスのとれた全体の路線網改良に向けた検討をお願いしたいというふうに思います。
 全体像について取り上げた中で、具体的に2点についてお伺いいたします。特に、高齢者の皆様からは、この地域のバス路線の充実に関する要望が強く、私の今までの一般質問でも何回か取り上げているところでありますが、早期の路線充実が求められております。そういった中で、2点についてお伺いしたいと思います。
 1点目は、先日、都市計画道路3・4・8号線が、仲田スポーツ公園の横の部分が開通され、8月26日には開通式が行われたところでありますが、JRとの立体交差など、今後の道路整備計画についてお伺いしたいというふうに思います。
 2点目は、甲州街道、都道256号線のバス停である、日野橋南詰、仲田、日野警察署前、日野本町の、このバス停の機能を生かす路線ということについてお伺いします。現在、この4カ所のうち、日野本町バス停以外の3カ所については、日野駅と立川駅間のバスが1日に1本しか通っていないという現状であります。今、日野駅と甲州街道駅間をアクセスしやすいような路線が求められている中で、この甲州街道の各バス停を生かして、そして周辺を循環するような路線の必要性についてどのようにお考えであるか、お伺いいたします。
 以上2点について、よろしくお願いします。

●まちづくり部長
 1点目の3・4・8号線の整備計画についてでございます。
 お話がありましたとおり、8月26日に東町土地区画整理事業で整備いたしました区間が開通し、3・4・8号線のうち、市が整備することとなっている区間の整備はおおむね完了したところでございます。残る区間は東京都が整備することとなっておりますが、栄町地区で一部、未買収となっている区間の用地を平成21年度までに取得し、平成22年度に工事を実施するというふうに伺っております。現在、工事を進めている中央線、この立体交差、アンダーパス部分につきましては、平成22年度末から平成23年度に完了する見込みということで、この工事が終りますと、全線が開通することとなります。
 2点目の、甲州街道駅から日野駅間の路線の開設ということでございます。甲州街道駅と日野駅間を一つの路線と考えますと、モノレールと中央線との乗りかえ需要は少なく、経路上のバス停からの乗降が主体となっていると考えております。3・4・8号線の他の路線とつなげまして、沿線からの利用がふえるような路線設定を検討し、その一部区間として運行する形式が合理的ではないかというふうに考えているところでございます。
 以上でございます。

●馬場けんじ 
 ありがとうございました。
 3・4・8号線の全線開通の時期ということで、平成22年度末から23年度ということでありますが、そういった状況をお伺いした中で、今後の新たな路線開設についてお伺いしたいというふうに思います。
 3・4・8号線が全線開通となりますと、日野本町、栄町が広い道路で結ばれることになります。比較的、高齢者の皆様が多くお住まいになっている栄町の都営住宅、また東光寺の市営住宅にお住まいの方からも、この利用しやすいような路線、そして、今現在、要望の強い東町、万願荘地域から利用しやすいようなルートも考えられるわけでありますが、開通後は、ぜひ新たな路線開設を目指していただきたいと思います。
 そして、先ほど景観条例等について触れたわけですが、この日野本町周辺地域を通る乗り物として、日野宿の都市景観形成をイメージするような、例えばレトロ調の雰囲気の乗り物であるとか、そういったものも今後ぜひ考えていただきたいというふうに思っているところであります。
 以上、今後の3・4・8号線開通後の路線開設、そして今後の都市景観に沿った、そういった乗り物の検討という部分についても、よろしくお願いします。

●まちづくり部長
 3・4・8号線開通後の路線の開設についてという御質問でございます。
 3・4・8号線は、市内の環状道路としての主要な幹線道路でございます。何らかのモビリティーの確保が必要と考えているところでございます。3・4・8号線を運行する路線は、路線バスとするかミニバスとするかということで、運行形態の選択や、宇津木台路線、立川路線との競合など、調整事項も多くあるところでございます。日野駅から甲州街道を回遊するルートは、今後、市民の森ふれあいホールが建設されるなど、十分に需要も見込まれる、検討の余地もあるというふうに考えているところでございます。
 日野バイパスに見られるように、道路が整備されますと、沿道の土地利用が急激に進展いたします。沿道の整備状況を見ながら、路線の運行方法や、町並みにマッチした形状の運行車両なども、あわせて研究していきたいというふうに考えているところでございます。
 以上でございます。

●馬場けんじ
 ありがとうございました。
 ちょうどこの地域にお住まいの、特に高齢者の皆様からは、常々、バスについては多数、御要望、お声をいただいておりますので、ぜひ今後、前向きな検討をしていただくよう要望したいと思います。
 次に、3項目めとして、一般質問では7回目になりますが、中央公民館、中央福祉センターについての質問に移ります。現状、この公民館等の施設はかなり多くの皆様が利用されており、新たな施設に向けての要望が大変多いわけでありますが、まず初めに、中央公民館、福祉センターの施設の利用状況について、お伺いしたいというふうに思います。
 現在、公民館に登録されているサークル数、施設の利用状況、また、サークル数に対しての現状の施設での問題点などについて。福祉センターについては、地域の老人会等の皆様もかなり利用されていると思いますが、同じくこの利用状況について、お伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

●教育部参事
 今、2点の御質問をいただきました。
 1点目の登録サークル数について、施設利用率についてですが、公民館では、社会教育法第20条の目的に沿った学習や活動をされているサークル団体に対し、登録の上、施設等を御利用いただいております。現在、サークル団体登録数は505になります。
 次に、中央公民館の施設利用率です。午前、午後、夜間の使用区分、また部屋ごとにより差異がありますが、講座室やホール、または実習室の午前、午後の区分が最も利用されておりまして、利用率は71%から88%になります。一方、保育室、あるいは調理実習室等は、午前の区分は42%、あるいは53%になりますが、夜間におきますと利用が下回りまして、20%弱というような状況です。
 2点目の、サークル数に対しましての、現在の施設での問題点についてお尋ねでございます。
 利用者の方々から最も多い御要望は、部屋の予約がとれない、部屋数が少ないということです。予約は使用予定日の2カ月前から受付を行っております。使用希望の部屋がかち合ってしまったような場合は、相互に話し合いをしていただき、調整を図っていただきますが、話し合いで調整がつかない場合は抽選ということになります。
 次に多い要望は、廊下や、あるいは隣の部屋からの音がうるさい等の問題がございます。
 また、トイレ、階段等、高齢者や障害者に配慮したバリアフリーについて、なっていないというような話も伺っております。
 また、建物が古い、あるいは現代のニーズにマッチしていないというようなものが、問題として上がってございます。
 以上です。

●健康福祉部長
 中央福祉センターの利用状況についてということでございます。
 中央福祉センターの利用で登録している団体数は、現在402でございます。
 中央福祉センターには、老人娯楽室1・2、集会室の1から3、福祉講座室、健康相談室の7部屋があり、貸し出しを行っております。
 利用率は、午前、午後、夜間の使用区分、また部屋ごとに差異がありますけれども、平成19年度で延べ2,999件、利用人数は6万1,537人であり、平均利用率は62.8%であります。
 また、現在の施設での要望については、建物が古く、高齢者や障害者に配慮したバリアフリーに問題があり、トイレがにおうなどがあります。
 以上でございます。

●馬場けんじ
 それぞれの御答弁、ありがとうございました。
 今の施設の利用状況等を伺う中で、生涯学習、総合福祉、また子育て支援と、幅広い視野に立った施設の早期整備が求められているというふうに思います。今後、どのようにこれから、この機能を強化していくのかどうか、これからの取り組みについてお伺いしたいというふうに思います。

●教育部参事
 公民館の機能強化と今後の取り組みについて御質問いただきました。
 市民の活発に展開された諸活動が、地域や市全体の生き生きとした文化を創造し、発展させていく、その拠点としての公民館のあり方を構築するために、公募市民や利用者、学識者からなる公民館基本構想・基本計画策定会議を立ち上げました。その中でハード、ソフト両面から、機能強化と今後の取り組みの中で検討していくことになっております。
 その一環でもあります、現中央公民館については、耐震補強工事を行うとともに、大規模改造工事を行うことを考えております。
 また、機能の拡充の側面から、仲田の森に建設されるふれあいホールの中にも、公民館機能を盛り込みたいと考えてございます。
 あわせまして、地域の子育て支援の充実として、大規模化が予想されます、ひの児童館内のふたば学童クラブの分設も、同じくふれあいホールの中で検討していきたいというふうに思っております。
 以上です。

●健康福祉部長
 中央福祉センターの機能強化についてお答えします。
 中央福祉センターは昭和41年に建設され、40年以上経過して老朽化が進んでおります。耐震補強も避けられない状況になっております。また、高齢者からエレベーターの設置を要望する声も多く寄せられております。このような状況で、年度計画により一定の施設整備、機能強化を図るとともに、市民の森ふれあいホールの中に高齢者が集まれる場所を設置することも検討しております。
 以上です。

●馬場けんじ
 今後の取り組みについての御答弁、ありがとうございました。
 1点、今、生涯学習指向ということについて触れたいと思うのですが、先日、内閣府が実施した調査、生涯学習に関する世論調査では、学問やスポーツなどを生涯にわたって行う生涯学習について、今後してみたいと答えた人が70.5%ということで、初めて今回7割を超えたということであります。これは3年前の前回の調査に比べて6.5ポイント上昇しており、生涯学習への意欲が高まっていることが明らかになっております。また、これからの高齢社会の中で、ますますこの生涯学習に関するニーズが高くなっていくと思います。市民の皆様の生涯学習活動のさらなる充実、そして、特に高齢者の皆様が元気に活動できるように、機能を強化していただくことも、あわせて要望しておきたいというふうに思います。
 公民館関連の最後の質問になります。昨年の12月の議会で取り上げておりますが、今年度も商店会としてライトアップの催しを行っていくというふうに伺っているところですが、地元の日野ふれあい商店会からも要望の出ている、公民館敷地内のイチョウの木保存について、この間の経過等についてお伺いしたいというふうに思います。

●教育部参事
 公民館前にあるイチョウの木について、その後の経過についてでございますが、公民館及び隣接の中央福祉センター、ひの児童館の老朽化等による複合施設としての建て替えを検討してまいりましたが、都市計画上の用途地域、財政上の問題等の中で、見送ることがベターかと考えてございます。その補完としまして、先ほど申し上げたように、リニューアル化と機能拡充ということも検討しているところでございます。
 つきまして、御質問のイチョウの木は、現建物の位置の変更が生じないと思いますので、現在のまま保存できると考えてございます。
 以上です。

●馬場けんじ
 ありがとうございました。
 この場所については、昭和41年ごろから約40年間、地域に根づいた空間となっておりますので、どうかこれからも憩いのスペースとして、地域交流が図られるような場として確保できるようにお願いしたいというふうに思います。
 最後、4項目めであります。消防団の詰所、とりわけ日野本町地域にあります第2分団の詰所についてお伺いしたいと思います。
 第2分団は4部で構成されておりまして、この間、第4部の詰所については、平成15年に東光寺地区に新しく建築済みであります。
 現在、第3部の詰所については、栄町二丁目に建設予定の複合施設内に設置する予定で準備をされていると思いますが、第2分団第1部、第2部については、早期の建て替え等の対応が必要となっております。それぞれの施設が昭和50年代に建設をされた建物であり、詰所はかなり老朽化をしております。また、本来の詰所、器具置き場としての機能が不足しているのも現状であります。
 今、建て替え用地の確保等に苦慮している状況であると、こういったことも伺っているところでありますが、この間の経過等、現段階ではどうなっているのか、伺わせていただきたいというふうに思います。

●総務部長
 現在、消防団詰所は24カ所ございます。このうち木造で老朽化している詰所は5カ所でございます。ただいまお話がございました第2分団第1部、同じく第2部の詰所はこの5カ所に含まれております。
 第1部の消防団詰所は、昭和55年に建設された施設で、老朽化しております。詰所用地につきましては借地でございますので、土地所有者から土地の返還要請がございます。これまでも用地を探しております。現在は、詰所候補地周辺の住民と調整を行っておりますが、一部承諾が得られないこともあり、決定にはもう少し時間がかかる状況でございます。引き続き詰所用地の確保に向け、努力してまいります。
 また、第2部の詰所は、昭和57年に建設され、築35年が経過しております。詰所用地につきましては、国が所有し、東京都が管理しておりますので、現在、当該用地を取得するため、国に対して無償譲与の手続を行っております。
 両施設ともに築35年以上たった老朽化した施設でございますので、建て替えにつきましては、消防団の意見を聞きながら、また、第2分団全体を考慮した中で対応してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

●馬場けんじ 
 ありがとうございました。
 この2カ所の詰所に関しては、ぜひ引き続きしっかりと対応していただきたいと思います。
 そのうち、第2分団第2部については、日野駅から一番近い詰所としても、この機能の強化が必要でありますし、甲州街道沿いの建物でありますので、建て替え等に当たっては、その辺の日野宿の都市景観形成に沿った詰所の整備ということも検討していただきたいというふうに思います。
 最後に、市長よりお伺いしたいと思いますが、いずれにしても、この日野本町周辺については、これからさらに魅力のあるまちづくりに取り組んでいけるのではないかと感じております。今、地元地域にお住まいの皆様、商店会の皆様等を中心に新たな催しなども行われて、特にソフトパワーが拡大されているというふうに思います。私も、これからもさまざまなまちづくりについては、ますますこういったソフトな部分が重要になっていくと思いますが、この地域は、さらにそういった住民の皆様が主体となったまちづくりを進めていけるのではないかと感じているところであります。
 また、ハードな部分として、将来的には日野駅の改修等も、日野宿の都市景観のイメージで考えていきますと、これから一番、変化をしていけるような、楽しみな地域ではないかと思います。よく、この日野駅に降りるとほっとするというようなお声も聞きますけれども、立川、八王子の駅前とは違って、この駅を降りると、すぐ水が見える風景であるとか、また、歴史的なたたずまいであるとか、落ちつくような雰囲気であるとか、そういった個性的な都市景観の構築、ぜひ目指していただきたいというふうに思います。
 そのあたりの今後の都市景観形成等を踏まえた、日野本町周辺地域のまちづくりについて、最後に市長より御所見を伺いたいと思います。

●市長
 馬場賢司議員から、日野本町周辺地域の今後のまちづくりということで、新たなバス路線の開設についても含めて問われているところであります。
 大きく、本町周辺の景観を含めたこれからの状況、それから新しい道路ができたことも、あるいはまたさらに伸びる可能性も踏まえて、バス路線の充実、それから公民館とか福祉センターの現状とこれからの対応、そして消防団の詰所と。さらには、これからいずれ日野駅も大きく改修される可能性もあると。これのことも踏まえて、日野本町あるいは旧日野宿周辺のまちの今後をどうするかと、基本的な認識をというふうなことでございます。
 実は、私も市長として就任をさせていただいて、もう大分、年月がたちますが、どうも地元のことというのは、先に手をつけにくいというとおかしいですけれども、違うところから順次やってきたなというふうなことを、改めて思い返します。ようやく日野本町のところに手がついたという状況ではないかなというふうに思うわけでありまして、そういう意味では、議員も含めて、古くからおつき合いをいただいている方々からは、遅いじゃないかと。何で今ごろだというふうなことを強く言われている昨今でありますが、ようやく、こう、やや目に見えてきたということでありまして、それを何とか、これからのよりよいまちづくりに結びつけていきたいというふうに思います。
 議員も御指摘のとおり、日野の駅に降りますと、確かに昔のままで変わらないじゃないかというようなことは聞きますが、ほっとするとか、落ちついて穏やかな雰囲気だなということは、みんな感じるわけでありまして、その雰囲気をさらに将来に向かって伸ばしていきたいなというふうに思っています。
 特に、余り通過交通だけの道路にするのではなくて、住民の皆様が何かのときに使える道路網を整備していく。それには、水路のふたをあけたり、あるいはそれぞれの土地の所有者の方々にも御協力をいただいて、道路先の敷地はちょっと下がっていただいて、木を1本植えるとか、場合によってはベンチを置くとか、昔は縁台なんていうものがあったわけですけれども、そういうふうなまちづくりにしていく。
 さらには、公の施設については、できるだけ皆さんが集えるような仕掛けを組んでいくと。そんな仕掛けが、今回の写真展といいますか、それなんかにも出てきているのではないかなというふうに思います。できるだけ人が触れ合うような状況のまちを、駅の前でありながら、そういう状況がつくれるということでありますので、努力をしていきたいというふうに思います。
 あわせて、景観の面でいいますと、せっかく我々は甲州街道宿通りですか、ほぼ昔のままの屋敷割といいますか、宿割が残っている、非常に珍しい地域でもありますので、その辺を生かして、何とか統一的なものができないだろうか。これは、よく小布施の話が出ますけれども、1世代ではできないんですね。一つの建物をつくると、大体30年かそこらで変えていきますが、3世代ぐらいにわたって同じ意志を持続して、きれいな町並み、統一した町並みをつくっていくというふうな作業ができれば最高だなというふうに思っています。事実、小布施あたりは、初めは一部の銀行とか、酒屋さんとかお菓子屋さん、それが始めたわけでありますけれども、順次、自分の家を変えるときにブロック塀を外すとか、庭を周りの人に見せるような形にしていくというふうな形がとられているわけでありまして、そういうまちづくりをするのには、あの日野駅周辺は一番適しているなというふうに思っています。
 日野市は、豊田の駅も、あるいは高幡不動の駅も、あるいは平山も百草もいろいろありますけれども、それぞれのまちに合った、地域に合った顔つきを整備していく。同じ顔つきでなくていいと思うんですね。日野宿らしい顔つきをこれから整備していきたいというふうに思っているところであります。まだまだ、ようやく端緒についたところでございますので、まだまだ隘路はたくさんあると思いますが、地域の皆さんの御協力をいただきながら努力をしていきたいと思います。御支援をいただきたいと思います。


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