馬場けんじ

●議会報告●

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平成22年第4回定例会での一般質問です。

●馬場けんじ
 通告に従いまして質問をさせていただきます。
 今回、1問目は、環境をテーマとして、この間、現場を歩く中で、市民の皆様からいただいた生活空間の中での身近な環境の問題に対する今後の取り組みについて取り上げていきたいというふうに思います。
 それでは、まず初めに「第2次日野市環境基本計画」策定について、改めて目的、期間、概要など今後の取り組みについて、まずお伺いしたいと思います。

●環境共生部長
 第2次環境基本計画の目的等についてお答えさせていただきます。
 計画の目的は、安全で安らぎのある快適な生活を確保し、先人から受け継いだ水、緑、農といった自然や文化を次の世代に引き継ぐため、今後、取り組むべき事柄やその方向性を示すものでございます。
 計画の位置づけは、日野市の環境行政の基本的な方向性を示すものです。計画期間は平成23年度から平成32年度までの10年間でございます。概要は、自然環境、都市環境、地球環境、身近な生活環境など、私たちを取り巻く環境全体を本計画の対象範囲としております。すべての生き物が快適に暮らし続けられる環境を維持、保全するために私たちが行わなければならないことを整理し、水、緑、ごみ、地球温暖化、生活環境の五つの分野を大きな柱としております。それぞれの目標達成に向けた取り組みを示します。なお、生活環境分野では、路上喫煙やごみのポイ捨て、犬猫などのペットに関する身近な生活環境問題についての取り組みも示しております。
 以上でございます。

●馬場けんじ
 ありがとうございました。
 環境基本計画の概要などについて伺わせていただきました。五つの分野の生活環境という部分においては、路上喫煙やポイ捨て、犬猫などのペットに関する身近な生活環境についての取り組みも示されているということです。
 そうした中で、今回は、たばこ、喫煙に関することを中心として具体的に質問をさせていただきます。
 たばこは嗜好品であります。当然、愛煙家の方もいらっしゃる。そして、たばこで御商売されている方もいらっしゃいますし、日野市においても貴重な税金の収入源ともなっています。そうしたことを踏まえて、質問に当たる中では、決してたばこを否定するものではありません。ただ、今、この時代に、環境や健康と盛んに叫ばれている中で、行政としてのさらなる取り組みは必要であると感じますし、これは身近な環境問題として、市民の皆様からも関心の高いさまざまなお声を多くいただいているところです。
 そうしたことを背景に、質問に入っていきたいと思いますが、まず初めに受動喫煙の対策について取り上げていきたいと思います。厚生労働省の研究班は、このほど、受動喫煙が原因で肺がんや心臓病になり死亡する人が、国内で毎年約6,800人に上ると発表しました。そのうち女性が約7割近くを占めるということでありました。独立行政法人国立がんセンターによりますと、受動喫煙によって肺がんの危険性が1.3倍に増加し、特に女性の肺腺がんに限ると、約2倍にもなるということでありました。喫煙、受動喫煙の有害性は議論の余地がないほど研究が進んでおります。中でも、たばこの伏流煙には、完全燃焼によって吸い込む煙よりも、発がん物質など有害な化学物質が多量に含まれているといいます。受動喫煙によって生じる確実な影響は、肺がんのほか、副鼻腔がんに加え、小児の気管支喘息、乳幼児の突然死症候群にも及びます。また、乳がんの原因ともなり、子宮頸がんを悪化させる因子ともなる可能性も指摘されております。
 2003年の健康増進法の制定をきっかけに、分煙などの取り組みがされていますが、分煙は受動喫煙防止には余り効果がないとの専門家の見方もあるということです。自分の意思でなく、喫煙者の行為によって有害な影響を受ける受動喫煙は、喫煙率が低い女性や子どもが被害者となることが多く、社会として防ぐ手だてを講じていかなくてはなりません。
 そこで、4点について伺わせていただきます。
 1点目です。まず、受動喫煙を防ぐための公共施設での取り組みについて、改めて伺っておきたいと思います。2003年に施行された健康増進法は、特に第25条は受動喫煙の防止について自治体などの責務を具体的に定めた法律。室内またはこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙の被害を防ぐことが盛り込まれております。学校、体育館、病院、官公庁施設、飲食店、その他の多数の者が利用する施設を管理する者について、受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならないと定められております。そして、不特定多数の市民が利用するすべての施設に対して、禁煙または完全分煙を行い、非喫煙者の健康を有害なたばこの煙から守ることが明記されているわけですが、当市の現況について伺います。
 また、その公共施設の中で気になっているのが市立病院であります。今、病院を訪れる方などが、病院の門の外の路上で喫煙しているのを見かけます。この場所、とある方からも、対策についてお声をいただいておりまして、当然、受動喫煙に対しても問題があると感じております。2点目は、この市立病院周辺での喫煙の問題について、また分煙化の取り組みについて伺います。
 3点目は、未成年者への喫煙防止教育についてです。たばこの弊害についてはいろいろと研究されていますが、やはり一番注意を要するのは肺がんとの関係であります。日本における肺がんの罹患率は、たばこを吸う人は吸わない人に比べて6倍の数字が出ているということで、明らかに喫煙者と肺がんは関係が深いようです。特に、若い年齢からの喫煙に関しては、肺がんの発症率が30倍で、心臓病のリスクも倍にふえると考えられています。児童・生徒への喫煙防止教育の取り組みについてお伺いいたします。
 4点目は、このように受動喫煙が原因で、肺がんや心臓病になり、死亡される方が年間約7,000人というこの現状の中で、喫煙、受動喫煙による健康被害を防ぐことが求められておりますが、市民の皆様への意識啓発や、市民の皆様の健康を守る取り組みなど、今後どのように進められていかれるのか、お伺いいたします。
 以上4点について、よろしくお願いいたします。

●健康福祉部長
 まず公共施設の現況についてということでお答えいたします。
 日野市が所管する公共施設は、地区センター、学校、市役所等、多岐にわたってございます。平成22年2月、厚生労働省通知「受動喫煙防止対策について」に基づき、日野市内の公共施設の調査を実施いたしました。その結果、子ども関連の施設はすべて建物内、敷地内とも全面禁煙となってございます。その他の施設は、建物内が禁煙または分煙となっており、市が所管する公共施設については一定の対策がとられてございます。
 なお、本庁舎につきましては、喫煙区域と非喫煙区域とを明確にするために、庁舎6階の分煙所間仕切り修繕を実施いたしました。
 以上でございます。

●病院事務長
 病院周辺での喫煙についての御質問をいただきました。病院周辺での喫煙ということでございますけれども、まず病院自体、敷地内につきましては全面禁煙とさせていただいております。これは病院の機能評価機構の審査も受け、全面禁煙とさせていただいているところでございます。
 また、喫煙をなさる方、これは病院の側道に当たった公園との間の道であるとか、甲州街道沿いの歩道のところでの喫煙が見受けられるところでございます。実際に喫煙をなさっている方、これは病院に関係する職員も当然おりますし、入院されている患者様、外来として来られている患者様、またお見舞いに来られている方、周辺を通行する方など、不特定多数を含めた形での喫煙が考えられるところでございます。また、この病院の近辺には、喫煙所というものを設置する場所等もございませんので、現在はその歩道等での喫煙というのが行われている状態でございます。
 あくまでも病院といたしましては、喫煙者自身の健康と受動喫煙によります他人の健康被害等への理解を深める啓発活動を行うとともに、喫煙マナーアップの喚起を推進すること、これらにつきまして引き続き行っていきたいと思います。具体的に病院といたしますれば、院内及び周辺へのポスターの掲示、入院案内や職員の健診時の指導等に取り組んでいるところでございます。
 健康意識の高まりや、たばこの値上げ等で、以前より喫煙者の数は減った印象ではございますけれども、病院周辺での喫煙というものはまだまだ見受けられるところでございます。今後とも引き続きマナーアップや健康問題につきまして啓発活動というものを続けていきたいと考えているところでございます。
 以上でございます。

●教育部参事
 児童・生徒の喫煙防止は、心身ともに健康な国民の育成を目指す上で重要な課題でございます。学校における児童・生徒の喫煙防止に関する指導についてでございますが、子どもたちの発達段階に即して、小学校では6年生の体育科保健領域、中学校では3年生の保健体育科保健分野において、喫煙の健康への影響、未成年者の喫煙の害、周りの人への害などを指導しております。具体的には、喫煙している人とそうでない人の肺の写真を見て比べたり、喫煙を進められたときの断り方について、ロールプレーを通して考えたりしております。
 喫煙は、子どもたちにとって身近な問題であり、薬物の乱用や非行などにもつながる重要な問題であることから、保護者や地域、関係機関の協力も得ながら、より一層、その取り組みを推進してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

●健康福祉部長
 4点目の受動喫煙の健康被害への市民の皆様への意識啓発、それから健康を守る取り組みをどのように進めているのかという御質問でございます。喫煙による健康被害が、喫煙者のみならず受動喫煙により周囲にも及び、特に少量の受動喫煙によっても乳幼児や妊婦に対しては身体に影響が出ることを市民全員に啓発する必要があると認識してございます。
 現在の取り組みは、妊婦を対象とした両親学級や、赤ちゃん訪問などで受動喫煙の害について啓発を実施しております。また、肺がん検診など各種検診の相談時には、東京都作成「受動喫煙がもたらす健康被害について」のパンフレットを配布するなど、喫煙、受動喫煙の健康被害についての啓発を実施しております。さらに、禁煙を希望する方の相談も保健師が受けており、禁煙支援を実施してございます。禁煙治療については、指定の医療機関で一定条件を満たせば保険診療となることから、市内の指定医療機関、近隣の指定医療機関を御案内することも行っております。
 今後の大きな取り組みとして、平成23年度改定に向けて現在検討作業を行っている日野人げんき!プランの重点施策の一つとして、喫煙についての正しい知識の普及啓発を取り上げていきます。その改定作業の中で、今後、実施する取り組みについて盛り込んでいきたいと考えております。
 以上でございます。

●馬場けんじ
 それぞれの御答弁、ありがとうございました。
 今回の国立がん研究センターの調査によりますと、男性を含めた受動喫煙によって亡くなる人、約6,800人のうち、約半数の3,600人が職場での受動喫煙が原因と考えられているということです。また、そのうち女性については、肺がん死亡者数1万8,000人のうち8.1%に当たる約1,500人が、受動喫煙が原因であるという調査結果も出ております。日野人げんき!プランの中でも重点施策として取り上げていくということですので、ぜひ市民の皆様の健康を守っていくための取り組み、強化していただきたいと思います。
 次に、現状の分煙化の取り組み、市民の皆様の声、他の自治体の取り組みなどについて質問をさせていただきます。
 まず1点目として、現在、市内3カ所に設置されております喫煙スポットの現状、課題などについて伺います。
 2点目として、先日、10月後半に開催されたくらしのフェスタの、このアンケートで、たばこに関するアンケートも実施されたとお聞きしていますが、そのアンケート調査の中での喫煙に関する市民の皆様の声についてお伺いいたします。
 3点目は、近隣自治体の取り組みの状況についてお伺いいたします。
 以上3点について、よろしくお願いいたします。

●環境共生部長
 禁煙スポットの状況等、3点についてお答えさせていただきます。
 1点目、市内3カ所にある喫煙スポットの状況等についてでございます。市では、日野駅の東側と西側に1カ所ずつ、豊田駅の北側に1カ所、喫煙スポットを設置しています。これにより、喫煙スポット周辺での喫煙が定着し、歩行喫煙の抑制につながっております。しかし、完全分煙ではないため、駅利用者からは撤去を含めた喫煙スポットの設置場所の再検討の要望も出されているということもございます。
 2点目でございます。くらしのフェスタでのアンケート調査についてでございます。環境基本計画策定に向け、生活環境における市民の意識を図るため、10月24日に開催したくらしのフェスタにおいてアンケート調査を実施し、133名の市民の協力を得ました。このうち、たばこを吸わない方が約98%おりました。喫煙に関するアンケートでは、他人のたばこの煙で不快に思うことがあるかにつきましては、ある、時々あるの回答を合わせると全体の88.7%、喫煙者と非喫煙者の共存はどうすればよいかにつきましては、ルール、マナーを啓発し、分煙の徹底の回答が全体の73.7%、駅周辺での喫煙についての意見としましては、全面禁煙、禁止区間を設けて喫煙スポットを設置、禁止区間を設けず喫煙スポットを設置、それぞれの選択肢にほぼ同じ割合の回答があり、意見としましては、さまざまであることがわかりました。
 3点目、近隣自治体での取り組みの状況についてでございます。近隣各市、八王子市、立川市、町田市、稲城市、小金井市、小平市に確認しましたところ、主要駅での喫煙禁止区域を設けているのは八王子市、立川市、町田市、小金井市の4市で、残り2市、小平市、稲城市では設けていませんでした。また、小金井市は喫煙スポットの設置もありません。また、路上喫煙を禁止した条例が制定されている4市のうち、違反者への罰則、科料2,000円を科しているのは3市、八王子市、町田市、小金井市。立川市は罰則の規定を設ける前に、まず喫煙者のマナーアップ強化を最優先としているとのことでした。喫煙禁止区域を設けていない2市のうち、小平市はポイ捨て禁止などの美化条例の制定もありません。
 調査した6市に共通することは、喫煙者と非喫煙者の共存を目指しており、喫煙者のマナー向上を図るための啓発活動を実施しております。市職員以外に、自治会、商店会、事業所等との連携により実施している自治体も2市ございました。
 以上でございます。

●馬場けんじ
 ありがとうございました。
 実施されたアンケート調査の中でも、喫煙の問題については市民の皆様からも関心が高いことがよくわかりました。
 あと、実際の取り組みという中では、ここでちょうど福生市も今回、新たな条例案が今議会で提出をされるということで、これは禁止事項として路上喫煙、たばこの吸い殻や犬のふんの放置が明示されておりまして、市の中止勧告に従わない場合、福生市の場合は科料2,000円が科されるという、そういう内容ということであります。
 いずれにしても、このように市民の皆様の関心が高いということ、近隣自治体での新たな条例制定などの動きも徐々に広がっていることを踏まえる中で、続いて3点についての質問をさせていただきます。
 1点目は、市民の皆様からも身近な環境の問題として関心が高い、駅周辺地域での路上喫煙、また歩行喫煙の問題、そしてたばこのポイ捨ての問題などについては、第2次日野市環境基本計画が策定されていく中でどのように位置づけていかれるのかどうか、市としての今後の取り組みについてお伺いいたします。
 2点目として、身近な環境の問題として、もう一つ伺っておきたいと思います。それは犬のふんの始末の問題、猫のえさやりの問題なのであります。これらも市民の皆様から、いろいろな地域で対策を求めるお声をいただいております。これについても、あわせて環境基本計画策定の中での今後の取り組みについてお伺いしたいと思います。
 猫については、東京都が平成19年度から包括補助事業によって、飼い主のいない猫対策を行う区市町村を支援しているということですが、この辺の取り組みと、また、猫対策を初めとする動物の適正飼養の普及において、身近な相談員である動物愛護推進員の役割、取り組みなども含めてお伺いします。
 3点目は、日野市みんなでまちをきれいにする条例の市民の皆様へのさらなる周知、広報活動の充実ということについてお伺いします。
 以上3点について、よろしくお願いいたします。

●環境共生部長
 駅周辺での歩行喫煙の問題等について、環境基本計画にどのように位置づけられているか等、3点についてお答えさせていただきます。
 1点目でございます。環境基本計画策定の中での今後の駅周辺の歩行喫煙、ポイ捨て対策などの考え方について、市としての喫煙に関する基本的な考え方は、分煙による喫煙者と非喫煙者の共存です。また、マナーアップに向けた啓発の強化は、環境基本計画の生活環境分野における重点施策としております。現在、実施中の中央線沿線8市、八王子市、日野市、立川市、国立市、国分寺市、小金井市、三鷹市、武蔵野市による喫煙マナーアップキャンペーンを今後も引き続き実施し、喫煙者の意識改善に努めてまいります。また、さきのアンケート結果でも、ルール、マナーを啓発し、分煙の徹底の回答が高率を占めております。これを踏まえて、自治会への回覧や広報、ホームページ、あらゆるツールを活用し、啓発をこれまで以上に充実してまいります。
 2点目でございます。猫犬のふんの問題、猫のえさあげの問題などの今後の取り組みについて、環境基本計画策定に向け、生活環境における市民の意識として、犬と猫に関するアンケート調査も実施しました。その中では、犬のふんの不始末で困ったことがあるかについては、ある、時々あるの回答を合わせますと全体の86.4%、ふんの不始末に対する対処方法については、飼い主のモラルに任せる、飼い主の意識向上の啓発強化、飼い主に対する罰則規定を徹底のそれぞれの選択肢に、ほぼ同じ割合の回答でした。野良猫への無責任なえさやりについては、困ったことがある、時々ある、特にないが半々の割合で回答がありました。無責任なえさやりへの対処方法としては、えさやりをやめさせるための啓発強化、注意、指導の徹底の回答を合わせますと79.7%でした。問題の解決のためには、アンケート結果からもわかるように、飼い主のモラル向上が最も重要です。現在、飼い方講習会の実施や、狂犬病予防集団接種時のチラシ配布、広報、ホームページでの掲載及び看板設置による啓発活動を実施しておりますが、日野市獣医師会や動物愛護相談センター等との連携を図り、啓発活動の強化に努めてまいります。
 また、東京都の包括補助を活用し、猫避妊、去勢手術について東京都獣医師会への委託、猫の飼い方マナーアップのための啓発用看板作成、飼い主のマナーアップのための犬猫飼い方講習を、東京都獣医師会への委託、ドッグランの運営及び犬のしつけ方教室の実施に伴う、ひのわんパークの会への補助を実施しております。なお、猫の避妊、去勢手術、犬猫の飼い方講習並びに犬のしつけ方教室などの実施、ドッグランの運営に当たりましては、動物愛護推進員、獣医師会2名と市民2名と、このような委員と連携し、快適な住みよいまちの確保と動物との共生を目指してまいります。
 3点目でございます。みんなでまちをきれいにする条例のさらなる周知等につきましては、広報、ホームページ等への掲載や、市内一斉清掃の実施を通して、同条例の周知を引き続き行ってまいります。なお、環境基本計画の生活環境分野において、マナーアップに向けた啓発の強化を重点施策としており、心安らぐ快適な住みよいまちに向け、広報、ホームページ、自治会回覧等を活用した啓発活動を充実させてまいります。また、ポイ捨て禁止の看板を設置し、マナーアップを図るとともに、みんなでまちをきれいにする条例の周知を図ってまいります。
 以上でございます。

●馬場けんじ
 ありがとうございました。
 前段の御答弁の中でもありましたが、ことし2月25日、厚生労働省は都道府県及び主な中核市に対し、今後の受動喫煙防止対策の基本的な方向性について通知を出しました。通知の主な内容は、多数の者が利用する施設を管理する者に対して、受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずる対象となる施設として明示されている学校、体育館、官公庁施設、病院など以外のその他の施設について、具体的に屋外競技場、駅、バスターミナルなど15カ所が挙げられています。また、今後の受動喫煙防止対策の基本的方向は、多数の者が利用する公共的な空間については原則として全面禁煙であるべきとしており、また、少なくとも官公庁や医療施設においては全面禁煙とすることが望ましいと、初めて具体的な施策が示されているところでもあります。
 御答弁の中で、この環境基本計画の中で重点施策と位置づけるということでありました。今後、受動喫煙、駅周辺区域でのこの歩行喫煙、ポイ捨て等の対策は、さらに行政としても向き合っていただいて、取り組みの強化を求めておきたいというふうに思います。
 犬猫についてですが、環境省は捨て犬や捨て猫の数を、この避妊や去勢の徹底で減らし、自治体による引き取りを2017年度までに半減させる目標を織り込んだ動物愛護管理基本指針を掲げています。自治体などに届けられた捨て犬や猫の94%が処分されている現状、不妊、去勢手術を徹底したり、里親制度で新しい飼い主を探すことによって、自治体での引き取り、処分の数を減らすことが目的ということであります。国もいよいよこういった野良猫対策等に乗り出しているということが見受けられる部分もあります。今回のこのアンケート調査からもわかりますように、犬のふんの不始末、猫のえさやりをやめさせるための取り組みについては、意識が高いことを感じました。今後、市民の皆様への協力の周知や、動物病院など民間団体との協力体制、ボランティア組織との連携など、さらなる取り組みの強化を要望しておきたいと思います。
 みんなでまちをきれいにする条例は、空き缶、たばこの吸い殻のポイ捨て、犬のふんの始末などが市民生活に不快感を与えていることから、これを解決するためにこれらの行為を禁止し、また、市民、事業者、市等の責務を明確にすることによって、まちの美観を保持し、快適で住みよい生活環境の保全などを目的に制定されたもの、具体的にはポイ捨ての禁止、愛玩動物のふんの放置の禁止、自動販売機などの空き缶回収容器の設置などが盛り込まれており、この条例に違反したときは、立ち入り調査や、違反者に対する指導、勧告、命令を行うことによって実効性の担保を図っていられると思われます。現在あるこの条例をさらに周知等させていく取り組みを、今後ぜひお願いしたいと思います。
 最後に市長より御所見をいただきたいと思います。

●市長
 馬場賢司議員から、第2次日野市環境基本計画策定に向けてということで、特に歩行喫煙等を含む受動喫煙、たばこについての害といいますか、それについてどう対応するかという御提言と受けとめました。
 確かに、初めに議員もおっしゃったように、たばこというのは、お酒もそうですけれども、嗜好品であると。商品であって、それでなりわいを立てている人もたくさんいらっしゃると。さらに、市の税収を見ても、減ってきましたけれども、まだ7億円ちょっとですか、毎年入ってくると、こういうことを考えると、一概にすべておやめなさいとは言えない。だけれども、行政として、たばこの害で困っている人がいたり、健康被害等々を考えれば、何らかのより強い対応が必要だろうと、こういうふうなことでございます。
 受動喫煙への対策ということになるわけですが、これは一般の公共施設、あるいは公共施設に限らないかもしれません。特に子どもさんがたくさん集まる場所等々については、しっかりとした対応が必要かなというふうに思います。あと、子どもも含めた市民の多くの皆さんに啓発をして、こういう害も出ているのですよということを理解していただくということも必要かなというふうに思います。
 そういう中で、やはり私は、吸ってはいけないというのは、どうしてもこういう嗜好品をやめましょうというのは民主主義になじまないなという感じを常日ごろから持っておりまして、やめろというのは言いたくないんですね。とすれば、こことここだけはしっかりと吸える場所をつくるから、ここでお願いしますねというふうな仕掛けを用意するというのが我々の役割だろうと思います。それがよくできれば、きょうの話題にもなりましたけれども、いわゆる歩行喫煙ですね、これをやめさせるということはできるのではないかなというふうに思います。吸ってもいいから、この場所でお願いしますねというふうなことが丁寧にできれば、これが一番いいのかなというふうに思っているところでございます。
 あと、犬のふんとか猫のえさやりですね。これについても、まあそれぞれのお好きな方がいて、一生懸命、かわいそうだからやってあげようというふうなことでやったり、しかし、ふんをそのままに置いておくというようなことが、私も結構、散歩したりジョギングしていますから、あるなというふうな感じが、朝、残っているわけですけれども、これもルールですね。先ほどもちょっと申し上げたけれども、やっぱり動物を飼う場合のルールというか、そういうものもしっかり、特に犬の場合にはしなければいけないなというふうに思います。猫というのは、「地域猫」という言葉があるそうですが、これもなかなか難しい地域対策をしなければいけないのかなというふうに思います。難しいけれども、行政として対応しなければいけないだろうと思います。
 昔、私の小さいころに、私の家にも猫を飼っていまして、祖母が、一番嫌なことは、子どもが生まれたら多摩川に捨てにいくわけですね。泣きながら、嫌だよ、嫌だよと言って捨てに行っていましたね、毎年のように。これは私も印象深く、今でも記憶にありますね。ですから、こういうことも含めて、動物を飼うということの重さといいますか、そういうものをもう一度みんなで、命の一部としての動物だから、考えなければいけないのかなと。そんなことも行政としても伝えていかなければいけないのかなということを思いました。
 あと、みんなでまちをきれいにする条例、これはごみ改革にあわせてつくったわけですけれども、まだまだ、条例はあるけれども、どうなっているんだというような声をよく聞きますので、もう一度原点に立ち返って、我々はこういう条例を持っているんだと。みんなでまちをきれいにするために、みんなでルールを守ろうよというようなことを徹底していきたいというふうに思います。いずれもこれからの環境基本計画の中でのかなり重要なポイントになるだろうというふうに思います。御指摘を踏まえて努力をしたいと思います。


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